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最近読んだ本

「節約生活のススメ」 / 山崎えり子

まだ削れるはずだー!
そう思って購入してみた本。だけど食費も光熱費もぎりぎりラインまでやってることに気づきました。あと削れるのは雑費ぐらいだけれども、雑費だけは本当かかりすぎなの理解しているのですが(汗) でもそこぐらいしか楽しむところがないじゃあないか。
そんなんだから倹約できていないってやつなのですね。もうちょっと引き締めてかかる手段を考えたいと思います。
普通に生活している人が読む分には、節約の手段も美味しいマヨネーズの作り方ものっていてなかなかよい一冊だとは思います。





「ワーズワース詩集」 /ワーズワース

ワーズワースの詩で一番印象的なのは冒頭にある「私らは七人」という詩なのですが、これの印象はやたら強かった。たぶんワーズワースにとっても衝撃だったから詩にしたんだろうなとは思います。
だけど他のところでこれが特に気に入った! って詩はなかったかな。というのが正直な感想。ともかく長い詩が多いので、読んでる最中にだれてくるというのもあるのですが、ワーズワースは特にすごく好みな詩というわけではないので印象に残りづらいんだろうなあ。




「八木重吉詩集」 / 八木重吉

シミがいっぱいできていて、いつ買ったかも覚えていなくて、「うわ、汚い詩集あったー!」のようなのが第一印象。とりあえず私の保存状態がひどいということがわかった。
開いてみると、明らかに精神を病んでる人っぽい詩が。だけど面白い。ただなんとはなしなことが書いてあるのにセンテンス選びが半端ない!
詩人って絢爛豪華な言葉を並べ立てるだけじゃあないんだなってのが本当わかった一冊。今日からもうちょっと大切にするよ。

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カバラの魔法

「カバラの魔法」 / ゲルション・ウィンクラー

カバラを使った魔法が載っているのかと思いきや、カバラを教えるラビたちの知恵が載っていた本。
ぱらぱらめくってみたときの印象と通読し終わってからの印象はほとんど変わりません。この本は、必要なときに開いたページに書いてあった内容がたぶん一番大切な内容。
全然ピンとこなかったとしても、確実に必要な知恵をラビたちが教えてくれてるのだと感じます。
全部読んだあとに何が一番印象に残った言葉かな~? と考えたのですが、やっぱり
「正しいことをしている女性ほど神の姿に近いものはありません」
じゃないかなって気がします。
どうしても私、女性というものに不条理なイメージがありますゆえ、正しいことをしている女性というのはそりゃ男性よりも神の姿に近いんだろうなと、なんとなくそんなことを思いました。
あとは読んでる最中にエルシャダイって言葉が出てきてびくっとしましたが、それはたぶん某ゲームの影響でそうなったんじゃあないかなという気がします。
他の人にオススメできる本かと聞かれれば、カバラや魔法について勉強したかったらもうちょっと違う本を読んだほうがいいかなという印象。
これに書かれてるのは魔法を使う上での心得みたいな感じでしたね。大切なことだけれど、必要なことだけれども興味のない人のほうが多い気がします。

ベロニカは死ぬことにした

「ベロニカは死ぬことにした」 / パウロ・コエーリョ

正直、色々わからなかったと思ったのが感想かもしれない。内容がわからないという意味ではないです、涙腺が崩壊した理由が全然わからず、自分どうしたのように感じた作品。
悲しさが伝わってきたって感じじゃあなかったです。大して感動的な名台詞と自分の心では思っていなかった。なのになぜか涙していた。
どこで泣いたかっていえば、最後のあたりでエドアードが楽園の話をするあたりから涙が止まらなくなったのだけれども。変化のない毎日というのは私は体験したことがなかったので、幸せでも不幸でもないことに絶望して死ぬというのは遠く及ばない感覚だった。だけど読み終わった頃にはその絶望が理解できたような気がした。ドラマチックでない人生の残酷さのようなものを。
ベロニカが5日で死ぬと言われているのに、最後の一日をエドアードのために捧げた――これの解釈ってなんか色々つけられそうでつけられない。つまらない人生の最後に意味があった、としか言いようがない。私はベロニカの見つけた意味がいい意味だったかどうかはわからないけれども、ベロニカにとっては救いであったと感じる。
世の中には死ぬほど退屈で絶望的な人生に、耐えられずに死んでいく人もいるのだなということを理解した。私には遠くおよばない感覚だけれども、それでも彼女たちの絶望と、かすかな希望のようなものを感じたのかもしれない。
それが涙の理由なのだとしたら、それは素敵なことだと感じた。

灰よ、竜に告げよ

「灰よ、竜に告げよ -されど罪人は竜と踊る-」 / 浅井ラボ

この回でされ竜好きになっている人がすごく周囲に多いのですが、私もされ竜の虜になりそうです。
いや、残酷だったり重いテーマが好きって意味ではなくてね、これって他人ごとじゃあないよねと思わされることをファンタジーで表現するってうまいなあと感じた。いい時期に読んだなとも思っている。
禍っ式のように徹底した理論や理想では動けない生き物、それが人間。レメディウスの絶望もわかるし、ガユスの言い分もわかる。このお話読んでいると、色々な人がそれぞれの言い分・信念に基づいて行動していて、誰かのために世界が動いているわけじゃあないんだって感じがしてそれが好き。そしてジヴーニャがめっちゃ好みなんですけれども! ジヴ、可愛い。ガユスといつまでもラブラブしていてほしい。
ともかくファンタジーで、キャラもめちゃくちゃ個性的なくせに、妙にこういう奴いるかも……と思うような人間らしさをちらりと見せられるのが魅力的な作品でした。
文体にも慣れてきたので、次の巻もこのペースで読んでいけたらなと思います。

最近読んだ本4

「変身」 / カフカ

不条理すぎる! グレーゴルが何悪さしたっての!? と風呂場で読んでいたため、本を床に叩きつけることができなかったけれども思った。ある日虫になってしまったグレーゴル=ザムザが虫として生活し、家族やご近所さんに怖がられたり嫌がられたりするお話。なぜ虫になったかには触れられず、グレーゴルが特に悪いことをしたわけでもなさそうな感じ。天罰とかのたぐいではないです。
きっと最後は虫でなく人間に戻れるんだよね? ね? と思いながら読んでいたため、結末を知っている方は私がどんなに落胆したかご理解いただけると思います。汽車で次第と明るくなっていく家族たちに「気持ちはわかるが、痛いほどわかるけれども、でもそれはあんまりだ」と言いたくなりました。
相変わらず感情移入しまくりで読みました。自分が朝起きたら虫になってたらどうしようって考えると、グレーゴルと似たような運命をたどりそうでとてもとても悲しいです。




「鏡の国のアリス」 / ルイス・キャロル

キャロルって頭がいいんだろうなあと思います。どうしたらこんな摩訶不思議なお話思いつくのだろう。
アリスのおしゃまな口調と、変な登場人物たち、特に私は主役級の赤の女王と白の女王がお気に入りです。赤の女王の「そりゃ詭弁だ」と言いたくなるような屁理屈とか、白の女王の
「昨日のジャムと明日のジャムはあるけれども今日のジャムはない」
「いつかは明日のジャムは今日のジャムになるんじゃ……」
のようなこれもまた言葉のマジック。
ともかく鏡の国の住人たちの言うことは無茶苦茶だなと思いながら、アリスがそんな変な奴らに愛想も尽かさずずっとおしゃべりをしている様子がまた、不思議な感じ。大人だったら「こんなの変だろ!」って言いたくなるようなことにいちいち丁寧に突っ込む。そこは「なんで!?」でいいじゃんと思うようなところまで丁寧にこねくりまわす。アリスは将来きっとおしゃべりな奥様に育つことでしょう。十六歳になったアリスの出てくるアリス・イン・ザ・ワンダーランドをちょっと思い出した。
アリスは七歳。この年齢だからできることってあるよね。