溺レる 「溺レる」 / 川上弘美 この本には「よくもまあそんなつまらない女でいられるもんだね、女の恥が」としか言いようがない女ばかりが出てくる。そしてそんなつまらない、人によっては気持ち悪いとすら感じる女たちに、男が引っかかっていく。 最後の解説のところを見たとき「つまらない女を嘗めてはいけない」と書いてあった。たしかにそうだ、つまらない女にハマると、普通の女は自分の思い通りにならないジレンマにとらわれるのでしょう。そうして自分も相手も粗末にするいやーなスパイラルにはまるのです。 PR