最近読んだ本4 「変身」 / カフカ 不条理すぎる! グレーゴルが何悪さしたっての!? と風呂場で読んでいたため、本を床に叩きつけることができなかったけれども思った。ある日虫になってしまったグレーゴル=ザムザが虫として生活し、家族やご近所さんに怖がられたり嫌がられたりするお話。なぜ虫になったかには触れられず、グレーゴルが特に悪いことをしたわけでもなさそうな感じ。天罰とかのたぐいではないです。 きっと最後は虫でなく人間に戻れるんだよね? ね? と思いながら読んでいたため、結末を知っている方は私がどんなに落胆したかご理解いただけると思います。汽車で次第と明るくなっていく家族たちに「気持ちはわかるが、痛いほどわかるけれども、でもそれはあんまりだ」と言いたくなりました。 相変わらず感情移入しまくりで読みました。自分が朝起きたら虫になってたらどうしようって考えると、グレーゴルと似たような運命をたどりそうでとてもとても悲しいです。 「鏡の国のアリス」 / ルイス・キャロル キャロルって頭がいいんだろうなあと思います。どうしたらこんな摩訶不思議なお話思いつくのだろう。 アリスのおしゃまな口調と、変な登場人物たち、特に私は主役級の赤の女王と白の女王がお気に入りです。赤の女王の「そりゃ詭弁だ」と言いたくなるような屁理屈とか、白の女王の 「昨日のジャムと明日のジャムはあるけれども今日のジャムはない」 「いつかは明日のジャムは今日のジャムになるんじゃ……」 のようなこれもまた言葉のマジック。 ともかく鏡の国の住人たちの言うことは無茶苦茶だなと思いながら、アリスがそんな変な奴らに愛想も尽かさずずっとおしゃべりをしている様子がまた、不思議な感じ。大人だったら「こんなの変だろ!」って言いたくなるようなことにいちいち丁寧に突っ込む。そこは「なんで!?」でいいじゃんと思うようなところまで丁寧にこねくりまわす。アリスは将来きっとおしゃべりな奥様に育つことでしょう。十六歳になったアリスの出てくるアリス・イン・ザ・ワンダーランドをちょっと思い出した。 アリスは七歳。この年齢だからできることってあるよね。 PR