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最近読んだ本3

「うたかた/サンクチュアリ」 /吉本ばなな

正直なところ、読み終わったあとの感想は結局ストーリーってなんだったんだろうということ。こういうストーリーだよと説明しづらい。不思議なふわっとした終わり方をするものだから、ここで終わったのかどうかよくわからないような余韻が残る。文体の相性がすごくよかった。こういう音は好き。
作中に鳥海人魚って女の子が出てくるのですが、「娘が地上の万物に愛されるように、って、鳥も海も人も魚も名前に入れちゃったの」というあたりがすごく好きなくだりでした。この作品は、なんというかふとしたときに胸に広がる不思議な波紋が好き。
だけどストーリーが好きかと聞かれれば、正直うーんという感じでもある。音と余韻を楽しむ作品って感じかなというイメージです。



「レプリカ・ガーデン 廃園の姫君と金銀の騎士」 / 栗原ちひろ

栗原先生の作品はどうにも体言止めを使うときのタイミングが私と合わないらしく、なんかブツ切れしているようなイメージが私の中に残る。たぶん栗原先生も悪くないし、私も悪くない。純粋に体言止めを使うタイミングの相性が合わないだけ。
レプリカ・ガーデン一作目についてはちょっと厳しめな感想を書いてしまったけれども、二作目はとても面白かったです。本の虫、図書館寄生虫のお嬢様クリステルとその従者ヴィリ、そして墓守のルカ。出てくる登場人物の信じる美学が好き。ところどころはっとさせられるような台詞回しに、彼らが何を大事だと思っているかが出てきているような気がする。
一作目で出てきたアーセル(私が好きだったキャラ)が再び登場したのも嬉しかった。二作目のルカのぎらぎらした格好良さとは違う良さがあると思うんだ、アーセルには。
実はこの図書館にはちょっとしたトリックがありまして、こういうからくりは私も一度使ってみたいなあと思った。本当勉強になった一冊です。栗原先生ありがとう。

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