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望月様、「マリオネットが見た夢は」

望月様のサイト
http://braveofstationery.web.fc2.com/

「マリオネットが見た夢は」
http://braveofstationery.web.fc2.com/text/h-marionette/marionette-menu.html


あらすじ

魔荒らしレグルスは研究所の奥で人形の少女を発見する。
「お前は俺が"生かして"やる……だからお前も、"自分"を創るんだ」


感想(ネタバレあり)

生かしておいた存在に生かされていた、意味を見出せといった存在によって意味を見出していた。そんなレグルスのストーリーだと感じる。
人形のミレアは人形であると同時に人間でもある。人と人形の境界線はどこから? オリジナルでないと人間じゃあないのかしら。ミレアは十分人間らしいと感じる。明らかに悪とわかっていても、大切な人を選ぶ。自分を大切にしてくれる人よりも、自分が大切な人を選ぶ。アルフといっしょにいたほうが幸せになれるはずなのにレグルスを選んじゃうんだもんなあ。
最後のほうで出てきた階層の存在の意味は私もよくはわかっていないのですが、世界の調停者みたいな存在なのかなと思っています。魔道の法則の概念みたいなものなのかなって。ここらへんの設定もいつか煮詰めてほしい、わくわくキーワードです。
もう一作読ませていただいた作品も含め、望月さんの作品は正直、もうちょっと細かくかみくだいて、ボリュームが欲しいかんじもする、荒削りで歯ごたえのあるストーリーです。しかしところどころセリフ回しや望月さんの描きたいだろう世界観、そんなものになんかすごく惹きつけられるものを感じます。技術で書いているというよりセンスで書いているイメージ。技術が磨かれればきっとすごく面白い話を書く人なんだろうなっていう、そんな可能性がひかってるお話でした。次回作が楽しみです!
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二次創作やりたい

南河紅狼さんの「王国騎士団物語」と東堂燦さんの「花蓋の檻」で二次創作がやりたい。
ご本人たちから許可はとってあるのですが、ぱっとプロットが浮かびそうなのは花蓋のほう。王国騎士団は読んだのが昔すぎるからさらっと再読しないと色々間違いが出てきそうな気がする。
なんというかこの世界観好きだから、脳内補正な設定は加えず(つまり夢小説のようにはしないという意味で)あの世界観そのままで書けたらなあと考えている。ごった煮のOHSと清らかな毒が終わったら挑戦したいところ。

それにしても燦さんのお話は高校生時代に私も似たようなストーリー考えていたから、なんか懐かしくなりました。双子で片っぽが愛されてもう一方は愛されないってありがちな設定だけれども美味しいよね。そういう意味でも完成させたい感じ。
王国騎士団のほうは読み切りで一本しっかりしたの書きたい感じです。なんか外伝とかでなく、しっかり彼らの活躍を描きたい感じ。

私って一次創作脳なのか二次創作脳なのかわかりません。
二次創作やってるときは一次っぽいねと言われるし、一次創作やってるときは何かとコラボしたくなる。
楽しいからいいんですけれどもね。

萌えたことのあるキャラたち


今まで読ませていただいた作品たちはほとんどが面白く、それぞれの作家さんの個性がでていて、拝読させていただいてよかったなーこの作品に会えてよかったなーと思うことが多かったです。
今回は作品のストーリー云々はさておき、萌えたことのあるキャラについて紹介しようかなと。今はお付き合いのない作家さんとか、片思いの作家さんとかもいますが、作家同士の交流と作品のよしあしは別ですので、まとめて好きだったキャラたちを紹介しようかなと思います。

梅原タロさんのストゥルルソンでの出来事より、「ルラ=スノリ」
ルラはたぶん一番好きなキャラ。ごった煮で書かせていただいていますが、私が書くとパチルラになるよねって話していました。私の脳内補正によって文学少年なルラが、タロさんの手にかかると存在が文学まで引き上がるからすごい。ただストゥルルソンはまだ本領を発揮していない気がするんです。タロさんはもっとやれるはずだ! とタロさんを高く評価している私としてはそう思ったり。ルラのますますの活躍をお祈りします。

てりこさんの摩天楼の翳より、「レッシュ=リューク」
私の中で「逆恨みのレッシュ」というあだ名がついているレッシュくん。父親の汚職をカズによって洗い出されたことによって家族がバラバラになり、転落人生をたどるレッシュ。「カズさえいなければ」と復讐を誓う男。それ以外の部分はまったくもって格好いいのに、カズのことになると冷静さを失う男。それが逆恨みのレッシュです。いや、褒めてますよ? めちゃくちゃ好きです。客観的に見て正しいかどうかではなく、自分にとってどうかで判断するというその主観的に生きられる姿が格好いいと感じる。間違っていても格好いい。

たかしょうさんの葡萄の言い分より、「ザヴィエ」
これは耽美だ。もう言葉がこだわり抜かれてるって感じで作品自体も好き。ザヴィエの生き様が格好良すぎる。意地悪に見えるけれども本当は天の葡萄をめちゃくちゃ愛しているそのひたむきさが好き。ザヴィエは悪魔かってほど格好いいですね。魔性の魅力があると感じる。神がかった格好良さを感じる。悪魔と神じゃ真反対だけれども天使じゃあない、それがザヴィエ。ザヴィエさん結婚してください!

ユキモトさんのアゼンプトートより、「葉月野分」
のわきとのお付き合いは長い。のわきはサブキャラで、あまり出てこないのに美味しすぎる。なんかこう、器用に生きられるはずなのに、いい人すぎて器用に生きられないところが好き。成沢くんとは幸せになれないだろうけれども、ぜひ腐女子の彼女と幸せになってくださいませと言わずにはいられない。野分について語りだすときっと以前のように止まらなくなる。たぶんブログで1記事くらい野分について語ってたあの頃に戻ってしまう。なぜそんなに好きなのか知らないけれども今も大好きです。

たかしょうさんの時任さんの失敗より「時任さん」
時任さん可愛いよ、めっちゃ可愛い! ハクビシンに初恋し、苔庭に恋し、天然さを振りまく時任さん。私は時任さんと結婚したくてたまりません。めっちゃ寝顔が可愛いのが想像できます。主任とかわりたいです、主任の元奥さんが可愛い時任さんにかまいたくなる気持ちもわかります。時任さん、あなたはそのままでいいんだと言いたい。


めちゃくちゃ好きすぎたキャラはこんなところです。
そのうちまた好きなキャラが増えたら語りだすかもしれません。

抹香さん、「あまいゆめ」


抹香様のサイト
http://physeter.rulez.jp/index.html

「あまいゆめ」 BL!
http://physeter.rulez.jp/novel/amo/amaiyume.html


あらすじ

ヨウは異世界にやってきてから三年経つ。この国では男も妊娠して子供を産めるらしい。国王リーディルの子を腹に宿し、あともう少しで出産するというとき、ヨウは現実の世界で目を覚ます――


感想

ネタバレしたいけれどもネタバレせずに書けるのか。実は抹香さんにネタバレはうかがっていたのですが、それでも腐女子な私は国王リーディルとヨウのあまあまきゃっきゃうふふな毎日をまったりと眺めていました。なるほど、こんな夢ならば目覚めたくもなくなりますね。理想の男、理想の取り巻き、波乱万丈な世界の中で自分を愛し貫いてくれるなんて夢のよう……とまではいいませんが、目覚めたくもなくなると思います。
ネタバレはしませんが、したいけど、しませんが! じっくり最後のオチを読んでもらうことをオススメします。はげしくオススメします! このあまいあまーい夢の裏側にある虎視眈々とした怖い現実をぜひ。こういう異世界トリップもあっていいと思います。むしろこの作品に会えてよかった! こんなにも冷たく甘い物語があっていいんでしょうか。めちゃくちゃ鳥肌がたつような凍える甘さがめっちゃいいです。サブイボがたつという意味ではありません、いい意味で鳥肌がたちます。
惜しむらくはBLということです。私のような腐女子からすると美味しくいただけるしろものなのですが、読む人を選びそう。このなんともいえない恐怖を他の人にも味わってもらいたいのに!
そんな褒めてるんだかけなしてるんだかわからない感想ですが、私はこの作品大好きです。抹香さんありがとうございました!

東堂燦さん、「花蓋の檻」

燦さんのサイト
http://snowsheep.sakura.ne.jp/index.html

「花蓋の檻」
http://snowsheep.sakura.ne.jp/main/kagai/epilogue.html


あらすじ

レーナとヨエルは愛を誓い合っていた。その国にはお伽話がある。騎士と姫君が結ばれる日、魔術師が騎士を殺して姫君を幽閉したという話が。レーナがヨエルと結ばれるはずだった日、迎えにきたのは彼ではなかった――


感想

最近燦さんのことを「バッドエンドのさっちゃん」と呼ぼうかなと思っている。もしくは「殺戮のさっちゃん」中二病っぽくてなかなかいいネーミングだと思うの。
そんな冗談はさておき、花蓋の檻は私にとってはツボな話でした。さくもさんが「月虹彼方が好きならばぜひオススメです!」って言っていて、気になってブックマークしていたところに依頼がきたのでうほほーいと読ませていただきました。
魔術師の執念の愛、騎士の博愛――姫君が欲しかったのはただ一人に愛してもらうことだったはずなのに、ただ一人を愛していた魔術師は残念な行動に出てしまう。すべては自分が選ばれなかったがために。でも魔術師の気持ちはよくわかるんですよね。騎士と姫君が仲睦まじくしているところを、傍らで微笑んでいる、かつての魔術師の、寂しそうな頬笑みが見えるような気がしました。
姫君がそんな魔術師を、すべて自分から奪い去った魔術師を最後は許しておだやかな気持ちになったように、レーナも内争が激化して彼女を迎えにくることができなかったヨエルを許した。
燦さんのお話は、悲しい物語のはずなのに最後は丸ごと全部抱きしめちゃうような、そういう優しさが好きです。葛藤も大きかっただろう彼女たちの心に穏やかな日々が戻りますように。そう願わずにはいられない、物悲しいけれども愛おしい、はるか遠い国の物語でした。