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東堂燦さん、「花蓋の檻」

燦さんのサイト
http://snowsheep.sakura.ne.jp/index.html

「花蓋の檻」
http://snowsheep.sakura.ne.jp/main/kagai/epilogue.html


あらすじ

レーナとヨエルは愛を誓い合っていた。その国にはお伽話がある。騎士と姫君が結ばれる日、魔術師が騎士を殺して姫君を幽閉したという話が。レーナがヨエルと結ばれるはずだった日、迎えにきたのは彼ではなかった――


感想

最近燦さんのことを「バッドエンドのさっちゃん」と呼ぼうかなと思っている。もしくは「殺戮のさっちゃん」中二病っぽくてなかなかいいネーミングだと思うの。
そんな冗談はさておき、花蓋の檻は私にとってはツボな話でした。さくもさんが「月虹彼方が好きならばぜひオススメです!」って言っていて、気になってブックマークしていたところに依頼がきたのでうほほーいと読ませていただきました。
魔術師の執念の愛、騎士の博愛――姫君が欲しかったのはただ一人に愛してもらうことだったはずなのに、ただ一人を愛していた魔術師は残念な行動に出てしまう。すべては自分が選ばれなかったがために。でも魔術師の気持ちはよくわかるんですよね。騎士と姫君が仲睦まじくしているところを、傍らで微笑んでいる、かつての魔術師の、寂しそうな頬笑みが見えるような気がしました。
姫君がそんな魔術師を、すべて自分から奪い去った魔術師を最後は許しておだやかな気持ちになったように、レーナも内争が激化して彼女を迎えにくることができなかったヨエルを許した。
燦さんのお話は、悲しい物語のはずなのに最後は丸ごと全部抱きしめちゃうような、そういう優しさが好きです。葛藤も大きかっただろう彼女たちの心に穏やかな日々が戻りますように。そう願わずにはいられない、物悲しいけれども愛おしい、はるか遠い国の物語でした。
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