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10月読んだ本

怖るべき子供たち / ジャン・コクトー

読み始めてすぐにダルジュロ×ポールとかいう言葉が浮かんだ私ですが、読みすすめているうちにガチでその展開なんじゃないかと疑って後ろのあらすじを読むと……

未開で新鮮、善悪を識別することのできない子供たち。同性愛、盗み、虚偽、毒薬……無作為な混沌と不安定な精神がやがて情熱へと発展し悲劇的な死にいたるまでの姿を鋭利な刃物のような言葉で描く小説詩

と説明が。
なんだ、なんか好みな単語がいっぱい並んでいるけれども怖そうなお話だな。ドキドキと思いつつ読み進めました。
結論から言うとエリザベートとポールの気狂いっぷりがね! こいつら子供とかそんな可愛いカテゴライズじゃないよ。子供だから分別がつかないんじゃなくて犯罪と空想の区別がつかないから悲劇が起こったんだよ。
ダルジュロが「そうそう、今でも毒薬は好きなのかい?」と聞くシーン、本気で震え上がった。なんだよ、少年たちの秘密って可愛らしいBLを期待してたのに毒薬蒐集ってどんだけ猟奇的なんだよ!
震え上がってたけれども笑ってもいました。主にポールがずっとマジキチモードなので、彼がヒステリーを起こして妄言をしだすのを見ながら「こいつどこまで落ちぶれるんだろう」ってひどい他人モードな気持ちで。親友のジェラールの気持ちだったりしたらそんなのじゃすまなかっただろうけれども。
狂気が好きな人にはオススメな一冊かもしれない。本当に狂ってる人ってのはこんな感じだ。




魔法の習慣 / はづき虹映

わかりやすく数秘術がまとめてある本が欲しくて買った一冊。
はづき先生のスケジュール帳を今年使っていたのですが、本当に書いてあるとおりのことがその月に起こるんですよね。当たる占い師って言われてるけれども個人セッションもしてないのに恐ろしいですたい。
中身は31日の習慣にするとよいことと、数秘術の説明でした。わかりやすく、何より実践しなければ理論は役に立たないということがわかる書き方で、実際に実践できるかどうかが大切だとはづき先生も書いています。
今のところできているのは靴を揃える程度だけど、言われてみれば子供の頃は靴を揃えること当たり前だったのにいつからしなくなったんだろうなと思った。




薬指の標本 / 小川洋子

小川洋子さんにはまったきっかけはたしか「博士の愛した数式」だったと思うのですが、同じ人が書いたんだろうかってくらい怖かった。怖かったというか、不気味だった。
私、自分で言うのもなんですがフェチが好きです。パーツ萌えです。ということで誰かにオススメされたこともあったような気がするけれども、まず冒頭で薬指が欠けてサイダーが血に染まる描写でリアルに血の味サイダーを想像して飲んでいたお茶を遠ざけた。
あと弟子丸さん怖いし、彼がプレゼントする靴とかぴったりのサイズとか、靴に足が呑まれるというエピソードよりもずっとずっと怖くないか。怖いよね、標本マニアが自分の足に見事フィットした靴プレゼントしてくるんだよ! めちゃくちゃ怖いよ。
何が怖いってこの倒錯的な世界に誰も突っ込まずにずっとお話が進んでいくいびつさだよね。ねーわ、ねーわって何度も口にしたくなるのに、サエない弟子丸さんに主人公の女の子ぞっこんなんだもの。ねーわ。




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