リルケ詩集 リルケの詩集は私にとって聖書のようなものです。 私は心のバイブルをいっぱい持っていますが、その中でもリルケの詩集は不思議です。私に気づきを与えてほしいときにこの詩集をてきとうに開くと、なぜか答えの「鍵」がのっているからです。 ちなみにこの感想文を書く際、リルケの詩集を開いたら 「天使に寄す」という詩が目に飛び込んできました。 私をもっとはっきりさせるがいい なぜなら私は消えていく はっきりとした絶望のようなものが私の中に広がりました。おそらくリルケの絶望ではなく、私の絶望です。 私の言葉は消えていく、私の存在もそのうち虚ろになる。 私をもっとはっきりさせるがいい なぜなら私は消えていく もっといっぱい小説や詩や、エッセイや色々なものが書きたい。 何故なら私の想いはたまゆらだから、一瞬一瞬を書き留めておきたい。 それらはかつて――私にとってどうでもよくなかったものたちだ。愚かな私を一つ一つ刻んでおきたい。 PR