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桐原さくも様 「からふる、ぱれっと。」

桐原さくもさんのサイト
http://kotokaze.chu.jp/

「からふる、ぱれっと。」
http://kotokaze.chu.jp/tiny-story/-index.html


あらすじ

なんとなく死にたくなってみたり、ふいに得体の知れない感情に支配されそうになったり。
誰にも触られたくないのに、ひどくぬくもりが欲しくなる、そんな毎日。
不安定な少年少女の日常を描く短編集。


感想

「せんろむこうの、わらうねこ。」まで読みました。
「からふる、ぱれっと。」はいつかは読もうと思っていた短篇集。なんともこのタイトルの語呂が私のツボなセンスなのです。
ストーリーのほうは少年少女時代にいかにも考えそうな、死にまつわるお話が今のところ多め。生きづらいと感じる時期だよなあ、あの頃って。と思うと同時に、作中に出てくるハッとさせられるような表現に驚く。

「黒江。わたしたちの手には、まだ水かきが残ってるんだよ」

アキアカネが、相変わらず飛んでいた。
十色を追いかけながら――落ちずに飛ぶことが出来る奴らはすげえと思った。

こういう表現力ってぜひ私も欲しいなと感じる。
そういえばそうだな! と感じるものを絶妙なタイミングでいれてくれるのでさくもさんの小説は好きです。
この作品はイッキ読みしたいというよりは、少しずつ時間をかけて読みたい感じのお話だと感じました。だから後半はとっておいてるのですよ、ふふふ。一気に読むのがもったいないと感じてしまう余韻を楽しむためのお話です。
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