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つづら織つくもさん 「世去りぬ桜」

つづら織つくもさんのページ(pixiv)
http://www.pixiv.net/member.php?id=3008644

「世去りぬ桜」のページ
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=236925


あらすじ
咲く時を自ら決めると言われる呪いの桜に興味津々の徒和の姫は、ある時桜の木の近くで見目の美しい男と出会う。


感想
まず緋寒と会うあたりから、こいつは呪い桜の正体なんだろうなとそこらへんはお約束だからわかるのですが、わかったところでストーリー自体は楽しめる作りになっています。徒和の姫の可愛さにきゅんきゅんした呪われた桜の君、緋寒が誰かを呪うことでしか好きな徒和の姫を喜ばせることができないと見事勘違いしてがんばった結果、徒和の姫が悲しむことになったという話。と置き換えることもできます。
緋寒はただ徒和の姫が桜が咲いているところを望んだから咲かせてやろうと思っただけなんですよね。その過程がなんであるかとかは気にせず、そうすれば喜んでくれると本心から思ったのだろうと思います。木と人間のギャップです。
わかりやすいストーリーにしてあるから緋寒がすごく極悪な存在に見えますが、こういう無邪気な過ちっていうのは人間同士の間でも普通に起こる過ちだと思います。良かれと思ったことが大惨事になるってことはままあること。あとは愛する人のためならばどんな愚行も正当化されるような気がする瞬間もある。
なんとなく、そういう示唆的なものを含みつつ、全体としては怪奇な雰囲気も漂わせたお話で、「桜など望まねばよかった」と徒和の姫が呟いたときは、なぜか私がズキンとしました。きっと彼、がんばったんだよ? のように。いや間違ってはいるのだけれども。

そんな感じで、面白いお話をありがとうございました。
色彩美豊かなお話でとても楽しめました。ありがとうございます!
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